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予防歯科

予防歯科について

予防歯科について

予防歯科とは

虫歯・歯周病が進行してから治療するのではなく、虫歯・歯周病にならないように歯質強化とプラークの除去、生活習慣の改善を行う予防「治療」です。

お家で行うセルフケアとクリニックで行うプロフェッショナルケアの両輪が大切です。

 当院の予防歯科の特徴

当院では患者様のお口のサポートをする衛生士は担当制にしております。お口の些細な変化も同じ人が見ることでより鮮明になります。また、患者様のお口の状況、生活環境の情報を取り入れた対応、患者様に合わせたセルフケアのご提案もできます。その他お困りごとや気になっていらっしゃることも詳しくお話しできるのでご安心ください。

予防歯科の重要性

欧米のメンテナンスの受診率は80%を超える一方、日本の受診率は20%ほどです。そして70歳時に歯が残っている本数は欧米は15~20本に対し、日本はたった8本との報告があります。予防への関心の強さが歯を救っているのです。

虫歯や歯周病になったから治療に通うのではなく、予防のために通う気持ちを大切にしていただきたいです。

虫歯や歯周病は生活習慣病です。治療が完了したとしても、原因である生活習慣が改善されなければ再発します。私たちは治療して終わりではなく、皆さまの生活環境、ライフスタイルに配慮してそれぞれに合ったセルフケア、メンテナンスのご相談をさせていただいております。

歯石について

歯石とはプラークが石灰化して石のように硬くなったものです。

プラークは放置すると硬くなり、歯石となって歯の表面に強固に付着します。こうなるとブラッシングでは取れません。歯石は細菌の棲家(すみか)となって歯周病を進行させる毒素を出し続けていきます。

バイオフィルムとは

細菌たちが集まり、増殖したものです。排水口のヌルヌルとした膜、あのヌメヌメがバイオフィルムです。基本的に薬剤に耐性があり、薬だけではあまり効果がありません。

プラークもバイオフィルムの一種です。薬が効きにくく、バリアを作っているので除去がとても大変です。日々のブラッシングでバイオフィルムを悪化させないこと、そして定期的に専門的なクリーニングでバイオフィルムを除去することが効果的です。

定期健診について

定期健診について

定期健診でやること

お口の変化や患者様が気になっていること、生活環境の変化をお聞きし、患者様一人一人に合わせたセルフケアの確認や改善、また状況によって治療計画をご提案します。そのためには規格性のある資料どりが欠かせません。

歯周検査を行い、前回までとの変化を確認します。定期的に口腔内のカラー写真をおとりし、歯ぐきや歯並び、その他変化を比較します。パノラマレントゲンを定期的に撮り、骨と歯の中の状況を精査します。専門の器具を使用してセルフケアでとり切れないプラークを徹底的にとります。歯質の強化が必要な方はフッ素塗布を行います。 

定期健診でわかること

当院は資料どりを大切にしています。初めて来られた時に規格性のある写真を撮ります。そのため治療経過、時間経過にそって比較できるので、違いがよくわかります。磨き方の癖や歯ぐきの状態など細かい変化もわかっていただけると思います。

歯周検査は数値として記録できます。これによって前回との数値の違い、出血部位などから歯周病のリスク部位を客観的に比較・確認できます。

また、あご全体が写るパノラマレントゲンを定期的にとることで、写真や歯周検査ではわからない、骨や歯の中の状態の変化がわかります。

 定期健診を行うメリット

一番のメリットはご自身で分からない変化を私たちがお教えできることです。これによって虫歯や歯周病のリスクを大きく下げることができます。

予防に最も大切なのは「セルフケア」と「プロフェッショナルケア」の両輪です。

どれだけ頑張ってセルフケアをしても歯ブラシとフロスなどの補助器具ではとり切れないプラークや歯石があります。お口のプロフェッショナルである私たちが専門の器具を使いこなし、取りきれなかったプラーク・歯石を丁寧にとることができます。

そして病気が見つかったときに早期発見、早期治療ができます。歯科治療は発見が遅れるほど治療期間と費用がかかり、予後が悪くなってしまいます。変化を早期に見つけ、それに応じた適切な対応を行うことが大切です。ご自身の天然の綺麗な歯を守っていただきたいです。

定期健診の流れ

問診 

前回から、お口の変化やご自身で気になっていること、生活環境の変化をお聞きします。

資料どり

 歯周検査を行い、前回までとの変化を確認します。また定期的に口腔内のカラー写真をとり、歯ぐきや歯並び、その他変化を比較します。パノラマレントゲンも定期的にとり、骨と歯の中の状況を精査します。

クリーニング 、セルフケアのご提案

専門の器具を使用してセルフケアでとり切れないプラークを徹底的にとります。患者様に合わせたセルフケアの確認や改善、または場合によって治療計画をご提案します。また歯質の強化が必要な方はフッ素塗布を行います。

定期健診はどのくらいの
ペースで通うのが良いのか

歯周病や虫歯のリスクに応じて変化します。歯周病のリスクが高い方はポケットが深く、根の露出からセルフケアが難しいため1-2か月に一回必要な方もおられます。リスクが低ければ3~4か月毎、年に3,4回通っていただければ十分だと思います。この基準は歯周治療によって追い出した細菌は平均するとこのペースで戻ってこようとするためです。戻ってきた細菌たちがまた悪さをしないよう私たちがサポートします。

歯茎の検査の概要

歯周ポケットの診査とは、見えない歯肉の内側の炎症や歯石の有無、根っこの形態などを確認します。

歯周プローブという器具を歯周ポケットに挿入(プロービング)して、歯周ポケットの深さ(mm)や出血の有無などを調べます。 歯周病が進行すると歯周ポケットが深くなります。

挿入する強さは20gというとても弱い力ですが、炎症がある場合はチクチクと痛みが出ます。初めて来院された方は炎症がある場合が多いので痛みが出やすいです。我慢せずにおっしゃってください。大切なのはそこから治療を進め、比較することです。

歯のクリーニングに
ついて

歯のクリーニング

クリーニング(スケーリング)

クリーニング(スケーリング)とは

歯ぐきよりも上方の歯の表面にこびりついた歯石をとることです。歯石とはプラークが蓄積、硬くなったもので歯ブラシではとることができません。専用のスケーラーという器具を用いて除去していきます。手用スケーラーや超音波スケーラーなどの種類があります。また、歯面に残っているプラークも専用のブラシのついた器具でとります。

クリーニングの流れ

歯周検査

歯周病のリスクを検査します。

プラークの染め出し

 プラークは目では見えにくいことがあります。とりのこしを防ぐため、プラークを染め出す液でプラークをより鮮明に見えるようにします。

歯面清掃

専用の高速回転するブラシを使って歯面にこびりついているプラークを除去します。

スケーリング

 硬くなった歯石をスケーラーを用いて除去します。

どれくらいの頻度でクリーニングを受けるのが良いか

歯周病や虫歯のリスクに応じて変化します。歯周病のリスクが高い方はポケットが深く、根の露出からセルフケアが難しいため1-2か月に一回必要な方もおられます。リスクが低ければ3~4か月に1回、年に3,4回通っていただければ十分だと思います。この基準は歯周治療によって追い出した細菌はこのペースで戻ってこようとするためです。戻ってきた細菌たちがまた悪さをしないよう私たちがサポートします。

歯ブラシ、フロス、
歯間ブラシの使い方

ブラシ、フロス、歯間ブラシ

歯と歯の間のプラークの除去率を調べたデータによると

歯ブラシ単独では61%

歯ブラシ+フロスでは79%

そして歯ブラシ+歯間ブラシでは84%とされています。

最もプラークを除去できる方法は歯ブラシ+歯間ブラシという事になります。ただし、歯間ブラシのサイズがあっていない、無理に使ってしまうと歯ぐきを傷つけてしまったり、歯ぐきが下がってしまうリスクもあります。歯周病よりも虫歯のリスクが高い方はフロスの方が効果的な場合もあります。

患者様のお口の特徴に合わせたセルフケアの器具をご提案しています。

歯ブラシのポイント

歯磨きをするときの適切な圧力は150g程度といわれています。消しゴムで軽く消すときのぐらいの力加減を意識してみてください。また持ち方はペンを持つようにすると力を入れなくても細かく動き、角度もつけやすくなります。

歯間ブラシのポイント

歯ぐきを傷つけないように歯と歯の間にゆっくり入れ、前後の歯面をこするように動かします。内側からも同様に行います。サイズや細かい動かし方にはコツがいるので当院の衛生士が丁寧にお教えします。

フロスのポイント

フロスとは歯と歯の間の掃除に使う糸です。ロールタイプとホルダータイプがあります。ロールタイプは正しく使うには練習が必要ですが、比較的安価で携帯にも便利です。初心者に使いやすいのはホルダータイプです。歯と歯の間を通すだけではなく、両側面をしっかりこすることが大切です。

歯ブラシによるブラッシングは毎食後に行う事、歯間ブラシまたはフロスも使った清掃は1日1回で良いので就寝前がおすすめです。就寝中は唾液の分泌量が減り、細菌が増えやすい環境になります。寝る前にできるだけお口の細菌の数を減らしましょう。毎日の積み重ねが歯周病や虫歯の予防、そして全身の健康につながります。

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