赤ちゃん歯科
赤ちゃん歯科について

赤ちゃん歯科とは
まだ歯が生えていないのに、歯医者さんに通うの?小児歯科とは違う?
小児歯科は、歯が生え始めたお子様の虫歯予防や虫歯治療を行っています。 これに対して「赤ちゃん歯科」は歯が生える前からのむし歯予防を行い、生涯にわたるお口の健康、ひいては全身の健康へとつなげます。そして授乳の姿勢や抱っこの仕方、離乳食などのアドバイスを行い、お子様の健やかな発育をサポートします。
授乳と発育
赤ちゃんが最初に口にするおっぱい(ミルク)。授乳する姿勢とお口の使い方がとても大切です。
これによってその後の身体の発達が大きく変わります。
赤ちゃんと虫歯
むし歯と「食」は大きく関係します。離乳食が始まる時にどんな食べものに親しむかが今後の味覚を決定するといわれます。赤ちゃんは自分で食べたいものを決めることはできず、親から与えられた食べ物を食べます。 離乳食によって養われた味覚。これによって嗜好品が決まります。むし歯になりやすい物を食べている子はその先も同じようなものを好み、むし歯になっていきます。
赤ちゃんと歯並び
良い歯並びには正しい姿勢とお口周りの正しい発育が欠かせません。
赤ちゃんの授乳する姿勢とお口の使い方がとても大切です。この時期に正しい姿勢と舌・唇、頬などのお口の正しい使い方がその後の良い歯並びを作っていきます。
虫歯になりやすい子もいれば、虫歯になりにくい子もいます。
自然と歯並びが良い子もいれば逆の子もいます。 遺伝ではない「環境」の部分で、正しい食習慣や生活習慣をサポートします。
当院の「お口育」への取り組み
当院では「お口育(おくちいく)」を大切にしています。
お口育とは、お口の健やかな発育のことです。そのためには、赤ちゃんの時(胎児期も含める)からの「全身」の発育支援が大切です。
ママさんの妊娠中の過ごし方、そして生れたばかりの赤ちゃんに、どのような点に気をつけるべきなのか。お口だけに囚われていては健やかな発育にはつながりません。特に赤ちゃん時代は、口の機能と全身の発育に深い関係があります。
おっぱいをしっかり飲める、固形物を楽しく意欲的に食べられる「お口育」には、全身の健やかな発育がとても重要です。
「全身」の健やかな発育が「お口」の健やかな発育につながるのです。 これまで歯科は口だけを中心に考え、同様に他の職種の方々も自分たちとはあまり関係ないと考える傾向がありました。
しかし、現在ではお口を健やかに発育させるには歯科の領域だけでは力不足であり、保育士、管理栄養士など他職種と密に連携をとることが非常に重要であると認識されています。
当院では歯科医師、歯科衛生士、管理栄養士、保育士といった多職種が力を合わせて「お口育」に向き合っていきます。赤ちゃんと笑顔で楽しく関わり、スタッフと患者様、皆様と一緒に赤ちゃんから学んでいきたいと考えております。
赤ちゃんの歯について

赤ちゃんの歯が生える時期
個人差が大きいですが、平均するとだいたい生後6ヶ月〜9ヶ月ごろに生えます。多くは下の前歯2本から生え始めます。
この時期が早い、遅いからといって栄養不足や発達障害が疑われることはありません。生えるのが遅くてもほとんどのお子様が3歳ごろには生え揃います。ただし、生後2ヶ月以内に生えてきた場合は授乳時におっぱいを傷つけてしまう可能性があるのでご相談ください。
歯が生えててくる場所や順番
生後6ヶ月~9ヶ月ごろ
下の前歯2本→上の前歯2本
満1歳ごろ
上下4本の前歯が揃う
1歳6ヶ月ごろ
奥歯と乳犬歯が生え始める
2歳6ヶ月~3歳ごろ
乳歯の歯並びが完成
あくまでも目安ですので時期や順番は気にされる必要はありません。
順番
A(前から1番目の歯)→B(2番目の歯)→D(4番目の歯)→C(3番目の歯)→E(5番目の歯)の順番で生えてきます。
乳歯が生え揃い隙間(特に前歯部)があることが歯並びに良いとされています。これは発育空隙(霊長空隙)と呼ばれ、永久歯が余裕を持って生え変わるために必要なスペースとなります。隙間のない乳歯列は将来、歯並びが悪くなり易いです。前歯でしっかり噛み切ることや姿勢を正す、お口の周りの筋肉を正しく使うことであごの成長を促すことが大切です。
生えそろう時期
2歳6ヶ月〜3歳ごろになります。
乳歯が生え揃い隙間(特に前歯部)があることが歯並びに良いとされています。これは発育空隙(霊長空隙)と呼ばれ、永久歯が余裕を持って生え変わるために必要なスペースとなります。隙間のない乳歯列は将来、歯並びが悪くなり易いです。前歯でしっかり噛み切ることや姿勢を正す、お口の周りの筋肉を正しく使うことであごの成長を促すことが大切です。
赤ちゃんの
歯磨きについて

歯磨きを始める時期
はじめて歯が生えた時がスタートです。このころは唾液量が多いので汚れもつきにくいとされています。初めからゴシゴシする必要はありません。お口の中に異物が入っても嫌がらないようになることが大切です。
はじめは歯ブラシも嫌がる子がほとんどです。まずはお風呂の時などにパパやママの指で頬の内側のマッサージから始めてあげてください。その後慣れてきたらガーゼで拭うだけでも全く問題ありません。徐々に歯ブラシも使えるようになれば心配ありません。
オススメの歯ブラシ
- 1歳ごろまで
柔らかく傷をつけにくいシリコンタイプがおすすめです。歯が増えて離乳食も本格的になってきたらブラシタイプへ移行しましょう。ヘッドは小回りが利いやすいように小さいものがおすすめです。一人磨きが始まるときにはのどをつかないようガードプレート付きのものや柄の部分が柔らかく曲がるものをおすすめしています。
- 3歳〜5歳
自分でしっかり持てるグリップの歯ブラシがおすすめです。
- 6歳以降
鉛筆持ちできるこども用の歯ブラシがおすすめです。
歯磨きを嫌がらせないコツ
お子様の感覚は繊細です。まだ受け入れの準備ができていない子に無理やりすることはよくありません。歯ブラシは楽しいゲームのようなものだと思うことが大切です。そのためにはママやパパがニコニコ話かけたり、リズムをとってあげるのも効果的です。初めからブラシタイプを使うのではなく、指を使ったあお口のマッサージからスタートし、ガーゼ、シリコンタイプそしてブラシタイプと徐々に移行しましょう。
興味がない子にはゲーム感覚で楽しんだり、絵本も良い方法です。気分が乗らないときも嫌がります。そんなときは無理せず、機嫌がいい時にしましょう。痛かったことを経験してしまうとよくありません。
ご自身とお子様のお口の環境は別物です。力加減と、口唇小帯といったひだは傷つけやすく注意が必要です。仕上げ磨きについては当院でもコツをお教えしています。お気軽にお尋ねください。