インプラント
インプラントについて

インプラント治療とは
歯がなくなってしまった場合の選択肢の一つです(その他に義歯・ブリッジがあります)。
インプラントとは「体内に埋め込む医療器具・材料」を指します。
英語で「implant(植え付ける)」
歯科以外でもインプラントという単語は使用されており、心臓のペースメーカーなどもインプラントです。
歯科領域では、あごの骨に埋め込む人工歯根をインプラント、正しくは「歯科インプラント」と呼びます。
歯がなくなってしまった場合、基本的に3つの選択肢があります。ブリッジ(両サイドの歯を削り3つの連結したかぶせを作る)、義歯(いわゆる入れ歯)、そしてインプラントです。
ブリッジ、入れ歯は残った歯に負担をかけて欠損した部分を補うので、どうしても残った歯への負担が増えてしまいます。インプラントは人工の歯根ができるので残った歯への負担は増えず、むしろ治療計画によっては減らすことができます。
当院における
インプラント治療の特徴

世界的シェアを持つ安全なインプラントメーカーであるstraumanを使用
現在、インプラントには数多くのメーカーがあります。その中でもstraumannは世界的に実績があり、シェア数がとても多いメーカーです。基礎研究と臨床実験に約30年かけており、長期の治療成績に裏付けされています。定着率および安心性は世界トップクラスです。
安全、確実なケースをおすすめしている、難しいケースにはおすすめししない
インプラントは人工歯根を骨の中に埋める治療法です。そのため骨の状況、全身状態、喫煙の有無がとても重要になります。当院では精査のために問診とCT撮影を必ず行っております。精査の結果問題なければインプラントの恩恵はとても優れています。しかしリスクが高いと見た目や予後が悪くなります。リスクが高いと判断した場合はおすすめしておりません。
患者様のライフスタイル、お口の状況に合わせた治療法をご提案
インプラントは天然歯に近く、とても優れた治療ですが欠損の全てに行う必要はないと考えています。欠損形態や、生活環境、目指すゴールに向けて話し合いを十分に行うことが大切だと思っています。
最適な部位に最適な本数を埋めることのよって最小限の介入で最大限の恩恵を受けることができます。
医院で使用している
インプラントの種類

当院で採用している
インプラントの特徴
高い品質と信頼性。長期治療成績に裏付けされている安心なメーカー
引っ越しなどや万が一トラブルがあったとしても多くの歯科医院で扱われているため対応が可能
独自の表面性状により骨との結合期間が短いので、治癒期間を短くできる
インプラント体が比較的小さいため、日本人の骨にも適応しやすい
インプラント治療の流れ
カウンセリングと問診
全身状態の確認をします。(特に喫煙の有無や糖尿病をお持ちであるかなど)この時にインプラント概要やかかる費用、治療期間のご説明をいたします。疑問や質問があればぜひお聞かせください。不安はこの段階から解消しておくと安心です。

CT撮影などの精査
抜歯がまだの場合、骨の吸収状態をCTなどで精査し、条件によっては抜歯と同時にインプラント埋入を行うこともあります。骨の吸収状態が悪ければ抜歯のみをおこない、同時に骨ができやすいように特殊な膜を使用することもあります。

インプラント治療の計画立案
抜歯後、骨の再生時期に応じて(2か月~6か月。それ以上待つこともあります)インプラントのシュミレーションのためにCT撮影を行い埋入位置、サイズ、治療法(1回法か2回法)を決定します。

インプラント体の埋入手術
インプラント体の埋入手術を行います。この時の固定状況などに応じて上部構造をセットするまでの流れを決めます。

2次手術
およそ2〜3か月で骨とインプラント体が結合します。場合によって歯ぐきの形態修正を行います。

上部構造セット
上部構造(歯の頭部分)をセットします。この時点でしっかり噛めるようになります。

メインテナンス
メインテナンスのスタートです。

インプラント治療の
メリット・デメリット

インプラント治療のメリット
しっかり噛める
人工歯根を使って骨に埋めているので両サイドの歯で補うブリッジや歯ぐきの上に乗せる入れ歯よりも咀嚼能力(噛む能力)が高く食事が快適になります。
違和感が少ない
ブリッジは連結しており清掃性が悪く、入れ歯はバネをかける必要があり違和感が強いです。
インプラントは天然の歯に近い構造になっているので違和感が少ないです。
残っている歯の負担を減らすことができる
最大のメリットです。ブリッジ、入れ歯は残っている歯を犠牲にして欠損を補う方法です。
一方インプラントは残っている歯に負担をかけず、独立して欠損を埋めることができます。
インプラント治療のデメリット
治療費が高額
自費診療となるので高額になります。
外科処置になる
骨の中に埋入する治療法なので、骨の条件や全身状態に左右されます。
治療期間が長くなる
抜歯と同時に埋入できる場合は比較的短くなりますが、基本的には抜歯後、4ヶ月〜6か月待ち、その後埋入しさらに2,3か月待つことがスタンダードです(合計6〜9ヶ月)。
ブリッジや入れ歯よりも期間がかかります。
条件がよければ抜歯と同時に埋入を行うケースもございます。ご相談させてください。
インプラント寿命に
ついて

インプラント寿命
10年後の生存率は下顎で95%、上顎で92%と言われ、平均寿命は15年以上というデータがあります。これはブリッジの平均寿命が7年、入れ歯の平均寿命が3〜5年よりも長い期間です。
インプラントは虫歯にはなりませんが、歯周炎のようにインプラント周囲炎になるリスクはあります。インプラントの寿命を延ばすためには天然の歯と同様にセルフケアとメンテナンスが大切です。
破損の際の保証について
インプラント体の保証期間は10年、上部構造は5年とさせていただいています。ただし、メンテナンスに通っていただける方に限ります。
インプラントが
難しいケースについて

インプラントが難しいケース
ヘビースモーカーの方、重度糖尿病の方は難しいケースが多いです。また、その他全身疾患をお持ちの方はかかりつけ医との相談の上判断いたします。
骨欠損の状態が悪い場合、少量であれば骨を造成することも可能ですが、大きければ感染リスクも大きくなるため当院ではお勧めしていません。その他、安全性が低いと判断されるケースはリスクを冒さないように考えています。しっかりとご相談させてください。
その他生活習慣でインプラントが
難しくなるケース
歯周病のリスクが高い方はインプラント周囲炎にも罹患しやすいです。そのため、よりセルフケアが重要になります。歯周病のコントロールが難しい方はインプラントが困難な場合があります。
インプラント治療費に
ついて

| インプラント体埋入手術 | 275,000円 |
| 上部構造 | 165,000円〜 (材質によって変わります) |
| ソケットプリザベーション | 22,000円〜 (抜歯時に骨が再生しやすいようにする治療法) |
| ソケットリフト | 33,000円 1本合計440,000円〜 |
インプラントを
ご検討の方へ

医院選びでお悩みの方へ
インプラントによって得られる最大の恩恵は残っている歯を守ることです。
その効果は素晴らしいですが、魔法の治療ではありません。全身状態や骨の条件が悪ければその分リスクは上がります。もともと歯を抜いてしまった原因を改善しなければインプラントといえども長期に安定しません。生活習慣を改善することが、インプラント含め、残っている歯を守ることにつながります。
インプラントの利点と欠点とリスクをしっかりお話しさせていただきます。インプラント以外の選択肢も検討し、安心納得した方法で治療計画を立てることを心がけています。
条件が揃えばインプラントはとても良い治療法です。患者様にとって最善な方法を一緒に考えていきましょう。
医院選びで重視すること
インプラントが選択肢の全てではなく、他の治療法も提案し、納得できるまで丁寧に説明してくれ、信頼のある有名なインプラントメーカーを扱っている歯科医院を選びましょう。