歯ぎしり
歯ぎしりについて

歯ぎしりとは
無意識のうちに歯を食いしばったり、こすり合わせたり、カチカチ音を立ててしまうなど歯が不必要に接触することです。
日中起こるものと、睡眠時に起こるものがあります
歯ぎしりが起こる原因
歯ぎしりの原因は明確にわかっていませんが、ほとんどの場合ストレスが原因で起こるとされています。
歯ぎしりをすることでストレスを発散しようとするためです。また飲酒などによって睡眠の質が下がると悪化するとされています。
ただし、こどもの歯ぎしりの場合はほとんどがあごの成長のため起こることなので心配いりません。
二次障害について
- 歯への障害
歯ぎしりで一番影響を受けるのが「歯」です。歯ぎしりの力ははとても強く普段の噛む力の7倍もの力がかかり、あごの骨がたわむといわれています。強い力が加わることで、歯が削れたりかけたり、割れることもあります。
- 歯の周りの組織への影響
歯ぐきや骨などの歯周組織に影響が出た場合、歯周病を悪化させてしまいます。また、歯並びにも影響するとされています。
- 顎関節への障害
特にクレンチングと呼ばれる食いしばりは顎の関節への負担が大きいです。負担が掛かると顎関節症を引き起こし、大きく口を開けることが難しくなります。
歯ぎしりの主な種類
歯ぎしりの主な種類:
グラインディングの症状
いわゆる「歯ぎしり」です。音を立てて、上下の歯を擦り合わせることです。
音が出るため指摘されやすく、歯の削れも大きいためわかりやすいです。
歯の噛みしめ:クレンチングの症状
いわゆる「食いしばり」です。強い力を込めて噛み締める行為です。重い荷物を持ち上げるときに歯を食いしばることがありますが、その食いしばりが就寝中にも起こります。音は出ず、歯の削れも多くはないため認知しにくいです。エラの部分に痛みがあったり、歯に小さなヒビがあったりする場合は、無意識にクレンチングしている可能性があります。
歯を鳴らす:タッピングの症状
歯をカチカチとしてしまうことです。 このタイプの歯ぎしりをする方の割合はあまり多くありません。
歯ぎしり治療について

治療内容
睡眠の質を向上させることが大切です。適度な運動と規則正しい生活、そしてストレスをためないことが重要です。
歯ぎしり治療の流れ
ナイトガードと呼ばれるマウスピースを作成し、就寝中に装着します。歯科医院で型を取ってオーダーメイドのものを作ると装着時の違和感を抑えられます。
パソコンをする時や筋トレをする時など集中して歯に力がかかりやすい時などに使用することもおすすめです。